2008年8月14日木曜日
“ずさんなF1”訴訟──富士スピードウェイに反省の色なし
2007年9月に富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリのずさんな運営により、「劣悪な環境の中長時間のバス待ちを余儀なくされ、精神的苦痛を受けた」として損害賠償を求めた裁判(http://www.cyzo.com/2008/06/post_811.html)の第一回口頭弁論が、8月5日11時から東京地裁705号法廷で行われた。なお、被告である富士スピードウェイは欠席し、被告側弁護士のみが出廷した。 原告は、チケット&ライド方式によるシャトルバス運行計画のずさんさや、スタッフ教育の不備による運営の混乱など、被告の義務違反を指摘。その結果、決勝レースに間に合わなかったり、観戦を断念せざるを得ない状況に追い込まれたことや、予選、決勝レース後のバス待ちにおいては、トイレの絶対数が不足、売店もなく、足元も泥濘化したバス乗り場で雨の中、空腹とトイレを我慢して何時間も待たされたことにより精神的苦痛を受けたと主張した。 一方被告は請求を棄却することを求めた。 答弁書で、原告109名中72名に対して観戦チケットを直接販売をしたことを認めたものの、「本件F1グランプリを観戦しに行った者であるかどうかは知らない」とし、F1グランプリのチケットは「譲渡可能な無記名有価証券の一種」であり「『観戦しに行った者』が誰であるかは被告の知るところではない」などと主張し、入口の議論に終始した。 また被告は、訴状に記載された予選日・決勝日の状況については「実態を誇張している」と主張。さらに原告がインターネットを通じて集まったことなどから「総勢109名にのぼる原告ら全員をまったく同じ経験をした者として一律に扱うのは杜撰」として原告を批判した。これに対し原告側弁護士が「(原告)全員が一切被害を受けてないと言い切れるなら、否認すればよろしい」と詰め寄り、被告側弁護士が黙るという場面も見受けられた。 これを受けて裁判所は、被告に対して、どこを認め、どこを争うのかの認否について非常に抽象的であるため、次回期日において、より具体的な認否をするよう促した。一方、原告に対しては、次々回までに、原告側109名それぞれの損害の具体的主張をし、できれば集計や被害ごとのグループ分けを行うよう指示をした。 また原告代表による意見陳述が行われ、当時の悲惨な状況を説明するとともに「今後の日本のモータースポーツの発展、およびF1グランプリを通じて日本訪問を楽しみにしている外国の方々のためにも、このようなことがあってはならない」と総括した。 「想定を超える悪天候に見舞われた特殊事情」があったと責任逃れしようとする被告答弁書に対し、法廷後原告の一部からは「あの程度の雨が降ったレースならいくらでもあるよ」「霧雨・小雨だったよね」「集中豪雨があったわけでも、台風が直撃したわけでもないのに」といった声が聞かれた。 再三マスコミを通じ昨年の運営は失敗であることを認め、今年は「カイゼン」により万全であることをアピールしていた富士スピードウェイが、法廷では一切責任を認めようとしない態度に、傍聴席からはたびたび失笑が漏れた。 次回の弁論は9月25日11時30分、次々回は11月6日11時30分、東京地裁で行われる。 トヨタF1まとめサイト http://www42.atwiki.jp/kusotoyota/ 「販売をしたことを認めたものの、本件F1グランプリを観戦しに行った者であるかどうかは知らない」とか「実態を誇張している」とか「想定を超える悪天候に見舞われた特殊事情」とかw いちおう国際レースのチケットなんだからネットオークション等での転売は禁じるという表記がチケットにあったはずだし、小雨ながらも霧で緊急用ヘリが飛ばないコンディションのなかをスタートを強行したトヨタサイドの悪行はドライバーの殆どが非難していたんですけどね。訴訟の公文書として残る形になって、(あってはならないことですけど)今年の富士のF1で、強行によるレースでドライバーがクラッシュしてケガしたりしたら本当にシャレにならないことになるんだけど、そんなことは想定せずに自分らのはした金を守ることを選択した弁護士とトヨタw。 とにかくこの2年間は日本のモータースポーツにとっては、金にものをいわせた糞トヨタによる暗黒時代となりますね。FIAとかは金が手に入ればどうでもよいのだろうけど。モータースポーツという文化に対して土足でズカズカと入ってきて、混乱を巻き起こして去って行く(もしくは追放される)トヨタ。早く消えて欲しいものです。 トヨタ・モータースポーツ 悪業と顰蹙の遍歴 【Gr.7】 ワークスドライバーの福澤幸雄、川合稔が相次いでテスト中に事故死。福澤車は直線で突然スピン、 川合車はテスト中にスロットルが戻らなくなっていたとの証言もあったが、ろくに原因を調べもせず 「原因はドライビングミスと思われる」と一方的にコメント。ドライバーを使い捨ての部品扱い。 【Gr.A】 ディビジョン1はGT-R、ディビジョン3はシビックのワンメイクになってしまい、各メーカーがイコー ルコンディションで参加出来なければ意味が無い等々と難癖を付けてカテゴリを廃止に追い込む。 代わりに発足したJTCCでは、速すぎるアコードに難癖を付けレギュ違反として失格に追い込む(日産 も荷担)。そしてカテゴリー消滅。 【JGTC】 手加減しながら走っていたNAのNSXにどうしても勝てず、運営側と結託しホンダに不利なレギュレー ションを作りまくってようやくNSXを沈める。しかし次の瞬間からGT-Rに惨敗。04年も財力に物をい わせて台数だけはバカみたいに走らせているが少数精鋭のZに苦戦中。 【WRC】 前代未聞の悪質なレギュレーション違反(支給されたエアリストリクターをマウントする部分に「走 行中のみ」穴が開く細工を施しリストリクターを無効化)を犯し1年間の出場停止をくらう。復活し てカローラで勝負に出たが、メイクスタイトルまで残り300mで突然停止。コ・ドライバーのモヤはブ チ切れてヘルメットでリアウィンドーを叩き割り、WRCファンを笑わせてくれる。 Black design http://www.blackdesign.jp/