2008年6月17日火曜日

「FCXクラリティ」ホンダ、新型燃料電池車を生産開始

0c71a83f.jpghttp://www.nikkei.co.jp/news/main/20080616NTE2INK0616062008.html ホンダは16日、栃木県高根沢町の工場で新型燃料電池車「FCXクラリティ」の生産を始めたと発表した。7月から米国、秋から日本でリース販売、3年間で計200台を売る。リース価格は米国が月600ドル、日本は未定。  燃料電池車は水素から電気を取り出しモーターを駆動、二酸化炭素や排ガスを一切出さずに走る。ホンダは1回の水素充てんで走る距離を初代FCXの3割増の620キロメートルに伸ばした。量産をにらみ部品点数も3割減らした。走行には国内各地の実験施設で水素を充てんする必要がある。  新世代電池を積んだハイブリッド車などが09年から順次登場するのに対し、燃料電池車は20年以降に普及期を迎えるといわれる。トヨタも年内に新型燃料電池車の国内リース販売を始める。 (16日 22:32) http://wiredvision.jp/news/200711/2007111621.html FCXクラリティのパワートレインは、ホンダ独自の「V Flow(バーチカル・ガス・フロー) FCスタック」、小型リチウムイオン・バッテリーパック、水素貯蔵タンク1基、前輪駆動方式の交流同期電動機(モーター)で構成されている。 とにかく、クラリティはパンケースのような形をしていた初代FCXとはまったく別物だ。環境に良いとされる美点に加えて、車内は広々としており、豪華で、そしてちょっとセクシーでさえある。これで、ホンダが水素燃料補給のインフラを確立するという課題をクリアできれば、勝者は決まったようなものだ。 http://jp.reuters.com/article/marketEyeNews/idJPnTK014430420080616  同社の福井威夫社長は、新型車を生産する栃木県の高根沢工場でロイターなどの取材に応じ「これまでは化学プラントを作っている感じだったが、実用化が視野に入ってきた」と語った。 <10年以内に1000万円切る価格に>  燃料電池車は水素を燃料とし、空気中の酸素との化学反応で発生した電気でモーターを回して走行する。化石燃料を燃やして走るガソリン車やディーゼル車と違い、排出するのは二酸化炭素ではなく水なのが特徴で、究極の環境対策車と言われる。  その一方で、電極に希少金属を多く使うなどの理由でコストが高いのが普及に向けた課題の1つ。FCXクラリティも価格が1台当たり数千万円とみられている。福井社長は「売り値が1000万円を切れるようになれば普及は進むだろう。その時期は10年を待たずに来るだろう」と語った。  ホンダは今回、FCXクラリティを量産化するため、従来の燃料電池車の生産ラインを7割刷新。これまで手で行ってきた作業を大幅に自動化したほか、ラインの長さを半分にし、コスト削減に取り組んだ。さらに今後10年以内に希少金属の使用量を数分の1に減らすという。 月に約6万5千円。高いとも言えるけど、環境保護に対してアピールすることを考えれば恐ろしく安いとも言える。ガソリンも高いしね。 まだまだ問題点も色々ある。水素を供給するインフラ整備、水素を生産する環境負荷とか。 とはいえ風力や太陽光などのエネルギーで水素を生産できるステーションが整備されれば世界は一変する。 Black design http://www.blackdesign.jp/