2008年6月30日月曜日

2008インディカーシリーズ第八戦アイオワ

f6f6f10a.jpg先週の6/22のレースですが、一週間遅れながらも日テレが放送してくれたもんで。 結果も教えてもらって知ってたんですけど、なかなか熱狂するレースでした。 しかしながら日テレ「トップフォーミュラの日本人最高位は第三位、武藤はそれを超えた!」 というテロップを冒頭から出し続けるのはいかがなものでしょうか? 全てのニュースをシャットアウトして中継を楽しみにしてる熱心なファンもいるかもしれんのに。 とか思ったけど、熱心なファンはCSに加入済か。 http://www.honda.co.jp/IRL/race2008/rd08/report/ 雨によって予選はキャンセルされ、スターティング・グリッドは第7戦までのエントラントポイントによって決定された。ポールポジションを手にしたのはポイントリーダーでIndy500ウイナーでもあるスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)で、フロントロー外側からはランキング2位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がスタートした。 250周のレースが終盤を迎えた187周目、1台のマシンがスピンしてフルコースコーションが出された。ここでカストロネベスを先頭とするトップグループは最後の給油を行うためにピットへと向かった。しかし、ダン・ウェルドン(チップ・ガナッシ・レーシング)、武藤、ダニカ・パトリック(アンドレッティ・グリーン・レーシング)はコースにステイアウトする作戦を採り、彼らがトップ3へとポジションを上げた。 その後、カナーンが3位まで順位を上げたところでアクシデントを起こし、カストロネベスも他車との接触でタイヤを傷めて後退。 カナーンのアクシデントで出されたフルコースコーションが14周と長引いたため、ウェルドン、武藤、パトリックもゴールまで燃料補給なしで走りきれることとなった。190周目にピットインしなかった作戦が見事に当たったウェルドンは、逃げきり態勢に入ろうと試みたが、武藤も引き離されることなくアタック。しかし、その武藤にはアンドレッティが迫った。3台によるバトルは20周以上にわたって続き、ウェルドンがポジションを守りきって今シーズン2勝目を挙げた。 武藤は0.1430秒届かずに2位でフィニッシュ。この成績は自己ベストであるだけでなく、日本人インディカードライバーとして史上最高位となった。そして、武藤のポイントスタンディングは5位へと浮上した。ポイントリーダーのディクソンは4位、パトリックは6位でゴールした。 いや、本当に勝てるチャンスもあったレースでした。 三番手に付けてたアンドレッティが迫って来れなければ ダンウエルドンを抜くチャンスは数回あったはず。 チームオーダーはもちろん禁止ながらも、 2番手-3番手は同一チームなんだから、順番にトップに迫る走りをすれば 優勝-2番手という結果になったかもしれないのにさ。 とはいえルーキーで、ちゃんと勝てるチームで、勝利まであと紙一重の走りが出来たのは大きい。 引退までには絶対に勝てるはず。 武藤英紀(2位) 「日本人インディカー・ドライバーとしてベストとなる成績ですから、2位でフィニッシュできたことをうれしく思います。日本人ドライバーとして初めて表彰台に上るということも自分としては目標としていて、それを実現することもできました。しかし、もうちょっとでダン・ウェルドンをパスできていたと考えると、悔しさの方が大きく、トップ3入りを果たしたうれしさは自分が考えていたよりも小さなものに感じています。表彰台に上がることはできたので、これからは優勝だけを目指して戦っていきます」 マルコ・アンドレッティ(3位) 「すばらしいクリーンファイトだった。ファンもエキサイトしてくれたと思う。最後はヒデキ(武藤)をパスしようと全力を挙げたが、アウトから抜くだけのスピードが自分にはなかった。インを突くことも狙ってみたけれど、ヒデキは最後まで隙を見せなかった。お互いに最後までフェアに戦ったので、僕としても思いきりレースを楽しめた。ヒデキはもうルーキーじゃないね。もう僕らを悩ませる強力な存在だ」 最後の方でちょっと強引に扉を閉めた感もあったけど、マルコは怒ってなくてよかった。 アメリカンモータースポーツの頂点であるインディは、 他のアメリカのスポーツと、なんか似てるね。 アメリカンフットボールとか、NBAバスケットボールとか。 最後の瞬間に向けて、リスクとゲインを秤にかけ、 様々な情報を判断して、最適な解を瞬時に判断することが求められる。 それと、接戦であれば最後の最後まで勝利の行方が分からない、というスペクタクルも アメリカ人の好みなのかもしれないね。 ちなみに今週のレース結果は、 自動車インディカー・シリーズ第9戦(全車ダラーラ・ホンダ)は28日、米バージニア州のリッチモンド国際レースウエー(1周約1.2キロ)で300周の決勝を行い、前戦で日本人最高の2位に入った武藤英紀はマシンのドライブシャフトが折れてリタイアし、13位だった。  ポールポジションから出たトニー・カナーン(ブラジル)が2時間4分5秒5111で勝ち、今季初勝利、通算13勝目を挙げた。 Black design http://www.blackdesign.jp/