2009年11月8日日曜日

ニューヨーク:THIS IS IT

マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」をニューヨーク
の映画館で見てきた。日本でも見れるけど、海外の映画館に行った
事もなかったので。
現代のコンサートは歌とダンスに照明や舞台のコントロール、特殊
効果などの様々な要素がタイミングをリンクして動いて行く。ク
リックと呼ばれるガイド信号が使われる事が多いらしいが(歌手や
演奏者には耳につけたイヤホン状の物から、メトロノームのように
タイミングが聞こえる)マイケルのステーイはそんな物じゃなかった。
キーボーディストもドラマーも、楽器は全く見ずにマイケルだけ見
ている。マイケルの動きとキューに応じて演奏し、それでステージ
が作られて行く。恐らく照明も各種効果も。高度に情報化された舞
台だと思っていたのに、全てがマイケル一人の肩に掛かっていたのだ。
そして何ヶ月も続くリハーサル。歌も演奏もダンスもマイケルの要
望に合わせて動いて行く。それぞれのスペシャリストが担当してい
ると思っていたのに。50歳を超えてこれほどまでパワフルに
動けるとは。
THIS IS IT、どんなステージになったんだろうな。見てみたかった
な。でも、実現しなかったステージを「素晴らしいステージになっ
たに違いない」と世界中のファンに思わせてしまう映画だと思う。

ついでにニューヨークの映画館について。チケット売りの店員は同
僚と延々大声で喋ってる合間にチケット販売。店員さんの無愛想ぶ
りは街全体に共通している。お約束のポップコーンの甘ったるい匂
いが立ちこめる館内。上映中のアメリカの観客の反応は、大声で
笑ったりスクリーンに向かって拍手したり(これは映画による特性
かもしれないが)特にマダムの方々には股間に手をやるダンスがお
気に入りらしく、ホームドラマの後ろに流れるあの笑い声が。


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