の映画館で見てきた。日本でも見れるけど、海外の映画館に行った
事もなかったので。
現代のコンサートは歌とダンスに照明や舞台のコントロール、特殊
効果などの様々な要素がタイミングをリンクして動いて行く。ク
リックと呼ばれるガイド信号が使われる事が多いらしいが(歌手や
演奏者には耳につけたイヤホン状の物から、メトロノームのように
タイミングが聞こえる)マイケルのステーイはそんな物じゃなかった。
キーボーディストもドラマーも、楽器は全く見ずにマイケルだけ見
ている。マイケルの動きとキューに応じて演奏し、それでステージ
が作られて行く。恐らく照明も各種効果も。高度に情報化された舞
台だと思っていたのに、全てがマイケル一人の肩に掛かっていたのだ。
そして何ヶ月も続くリハーサル。歌も演奏もダンスもマイケルの要
望に合わせて動いて行く。それぞれのスペシャリストが担当してい
ると思っていたのに。50歳を超えてこれほどまでパワフルに
動けるとは。
THIS IS IT、どんなステージになったんだろうな。見てみたかった
な。でも、実現しなかったステージを「素晴らしいステージになっ
たに違いない」と世界中のファンに思わせてしまう映画だと思う。
ついでにニューヨークの映画館について。チケット売りの店員は同
僚と延々大声で喋ってる合間にチケット販売。店員さんの無愛想ぶ
りは街全体に共通している。お約束のポップコーンの甘ったるい匂
いが立ちこめる館内。上映中のアメリカの観客の反応は、大声で
笑ったりスクリーンに向かって拍手したり(これは映画による特性
かもしれないが)特にマダムの方々には股間に手をやるダンスがお
気に入りらしく、ホームドラマの後ろに流れるあの笑い声が。
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