2008年7月7日月曜日
2008F1イギリス日曜決勝(結果含む)
青空は見えるのに雨は激しくなる、まさにシルバーストーンウエザー。 各チームが翻弄されるなか、天候を味方に付けたホンダのバリチェロ、 ひさしぶりの3位表彰台! ヘビーウエットタイヤを装着するギャンブルを決めたのはバリチェロ本人だそうで、 一周あたり5秒のギャップをもたらす痛快なエクストリームウエットタイヤ効果で、 周回遅れからハミルトンをオーバーテイクして同一周回へ。さらに一時は2位を走行。 その後も後方とのギャップを正確に計算し、難しい天候の中ミス無く3位表彰台をゲット。 インタビューでは「家族に捧げる表彰台」と潤んだ瞳でコメント。 ルーベンス本人も「これが最後の表彰台になるだろう」と思っているのかもしれないね。 来年も普通に走ってるかもしれないけど。。 それはとにかく、本当におめでとう! ホンダにとっても、荒れたレースと言えども、 戦略で攻めて行く勇気をもらえたレースになったと思う。 天候が読めないレースでは、リタイヤの危険も多く完走率も低くなる。 そうした状況では「臨機応変に、随時もっとも速く走れる手段を取る」というのが 当然のように正しいということを証明してくれた。 勿論うまく行かないことも多いのだけど。 リスクを恐れて動かない戦略を取りがちな現代F1。 ビジネスとしても大変な金額が動いている以上、責任のはっきりしてしまう行動を慎み、 コンサバな戦略ばかりになってしまうのかも。 もちろん現時点で、ホンダは実力で3位を狙えるチームでもない。 それでも、このような戦略を選べる体制であるならば、 何かがあったレースでの気体は膨らむ。ロスブラウン効果とも言えるのかも。 優勝ハミルトン。さくっと母国初優勝。 ポールショットを逃しても、前にいるのがコバライネンだけだったこと、 ライコに接近されたけど、なんとかしのいだこと。 そうした局面があったにせよ、レースのほとんどの時間を、 ウオータースクリーンの影響が無いトップを走り続けられたこと。 当たり前だけど、勝因はそれですね。 2位BMWのハイドフェルド。 本当にクビサとニックのラインナップは素晴らしいな、 クビサに問題が発生した時にチームを救ういぶし銀ニック。 来季は本当に変えてしまうのだろうか?勿体ない。 変えない方がよいのに。。 ただ、ドライバー市場はいつでも売り物があるわけでもないので、 買える時に買っておかなければならないのもわかるけどさ。 クルサード先生とベッテルが絡んでスピン。 先生はベッテルに謝罪するというコメント。 確変キップの使い方と残留方法の継承がシャワー室で行われるのだろうか? 先生ファンとしたら、最後の母国グランプリで一周も走れないのは残念だけど、 注目を浴びない後半レースで、もう一回くらい表彰台にのるのではないかと思ってる。 ウエバー、テラ速す。しかし波瀾万丈で10位でフィニッシュ。 スピンがなければどうなっていたのでしょう? マッサ、スピンは5回まで数えてたけど、結局何回スピンしたのかわからん。 速いマシンがあっても、責任をもって決断できる人材がいないのだろうか? これもある種のロスブラウン効果かもしれない。 Black design http://www.blackdesign.jp/