2010年8月14日土曜日

ブルーノ・ムナーリ展/横須賀美術館

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サマーフェスタ(海上自衛隊)の入場締めきり時間に引っかかり、晩の開国花火大会まで時間が空いたので、突如行くことにした横須賀美術館。ちょうど企画展「ブルーノ・ムナーリ展」をやっていたので。
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/812.html
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、絵本の制作、子どものための造形教育など多岐にわたる分野で活躍し、独創的でユーモアあふれる作品を世に送り出したイタリアのアーティストです。

ブルーノ・ムナーリの作品は、アートとデザインの境界を軽々と飛び越えている。子供向けのワークショップで作られた可愛らしい作品。世界的な企業と組んで作られたプロダクトデザイン。彫刻の概念を覆すような彫刻作品。ジャンルという枠組みに対して、本当に自由であり真剣であるように感じる。

デザイナーと言う立場で見る美術の展覧会は、色々気負ってしまったり難解なものに頭を悩ましてしまう事も多いのだが、この展覧会は本当に楽しく、また刺激を受けながら鑑賞できた。ひさしぶりに図録も購入。


さて横須賀美術館。チケットをいただく機会にも何度か恵まれたりもしたのだが、スケジュールが合わなくて過去は全て断念、今回が初鑑賞となる。ま、東京近郊の美術館の中では到達難易度は高い方に属するだろうね。品川から京急で一時間ちょっと、そこからバス。
でも本当に素晴らしい美術館です。浦賀水道に面した広大な芝生の斜面。入り口横にはイタリアンレストラン。ロビーも気持ちよい空間で、屋上からも東京湾を行き交う船を一望できる。
展示室はゆったりとした配置で(普通の企画展の配置が入れ込み過ぎに感じられるほど)心地よく鑑賞できる。これは企画展も常設展も。地下の展示室はとても高い天井を持ち、展示壁面が角R(曲面)で天井へと溶け込んで行く。所々にある窓は、海と空を切り取ってそれが作品に見えるほど。

またこれは到達難易度の高さも影響してるんだろうけど、お客さんもそれほど多くなく、自分のペースでまったり鑑賞できた。(昨今の都心の美術館のダダ混みと比べたら天国です)

美術館って展示するための箱だと思ってるんで、それほど一つの美術館に対して思い入れを持って来なかったけど、横須賀美術館は良いですわ。惚れてまうくらいですw。小旅行気分も味わえますし、企画展はなるべく訪れたいと思います。次回企画展は「ポップ・アート展 1960's-2000's」期間:2010年9月11日(土)~10月17日(日)。



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