仕事を続けて行くには色々な機材が必要だ。特にデザイナーにとってmacは欠かせない。ソフトも。
そういう機材はお金を払えば手に入るものだが、入手したら即戦略になるというものでもない。マックであればソフトやOSの信頼性を確認し、プリンタなどの周辺機器と動作確認して、やっと信用して機材として使うことが出来る。実際、当方が春頃に買った新macもまだ動作確認中だ。使い慣れたmacの方が、いわゆる「枯れた技術」に近く、仮にトラブルが起きても対処法を想定しやすい、すなわち信頼できる。
そう遠い過去でもないのだが、グラフィックデザイナーはOS9とAdobe Illustratorのバージョン8に固執してた(てゆか現在でも、当方でも動くシステムを保険のため所有してる)。これこそ本当に枯れ切った技術で、DTPのノウハウも蓄積された時期なので、安心して使うことができた。macが壊れない限り。
まあmacはそう簡単には壊れません。ハードディスクは消耗品なので壊れますけど、それだけ上手く更新しければ相当長く使えるものです。でもそんな枯れたものにしがみついてる間にOSもCPUもメモリもハードディスクも、そしてネットワークも大きく進化を遂げました。現在の当方のメインシステムは、インテルマックにOSX、AdobeのCS3です。
Adobeのソフトに関してはCS4、そして最近CS5が出ましたが、さすがにまだ早すぎるかなと。
機材に関しては、たとえデジタルなものに関しても「手に馴染む」みたいな感覚が重要な気もしてきます。CS3も紆余曲折があって何度も放棄しようと思ったりしましたが、我慢して宥めたりして使ってきてやっと安定してきました。インテルマックに関しても、OSXに関しても。
長いこと使っていると道具には愛着が湧いてくる、とか言いますが、そんな甘っちょろいものでもないことも多いです。最高の使い心地でとてつもない愛を感じてる翌日に、原因不明で動くことすら侭ならず憎悪の念しか湧いて来ないことも。
アナログの機材や資材、たとえば鉛筆や消しゴム。アナログな存在ですけど、こういうものは裏切られることはさすがに少ないですね。使いこなせなかったら、自分の技術のせいですし。
ただ現代においては、色んな機材を適材適所に導入して使いこなさなければ行けません。それは今後永遠と続くでしょう。うんざりもしますが、新たな出会いに楽しみでもあります。なにかを表現する以上、なにかが必要であるので、それに対する愛情も必要だと思います。
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