2009年12月23日水曜日

メルセデスGP、M・シューマッハの2010年F1復帰を正式発表 N・ロズベルグとのオール・ドイツ体制が完成

ミハエル・シューマッハが2010年にメルセデスGPからF1に復帰することが、正式に発表された。
以前からシューマッハの現役復帰はうわさされていたが、メルセデスGPが23日(水)にシューマッハの
復帰を正式に認めた。
シューマッハは2006年に現役を引退し、これまではフェラーリのアドバイザーを務めていた。
また、今年にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が負傷した際、現役復帰を試みていたが、このときは首の痛みのため復帰を断念している。
メルセデスGPはすでに、ニコ・ロズベルグ(現ウィリアムズ)を2010年のドライバーとして発表していることから、ドイツメーカーのチームにドイツ人ドライバーが2人となり、メルセデスGPのオール・ドイツ体制が完成する。


噂は出てたけど、正直意外な印象です。フェラーリの契約から離脱するとは思ってなかった。リスクが高すぎる。

ミハエルのリスク
・ブラウンGP、今年チャンピオンになったけれども、それは昨年のホンダが遺していったマシンがあったからこその結果。実際に後半はレッドブルにフルボッコ。はたして来期のブラウンGPはミハエルの目から見て「勝てるチーム」なのか?
・相棒は売り出し中で高評価のロズベルグ。若くて勢いのあるニコに、三年ぶりにF1を操るミハエルはフルボッコにされる可能性もあるよ
・いちおうKERSは2010以降は使用しなくて良いということになったらしいが、それ以外にも新しいテクノロジーは導入されて大きくF1マシンもタイヤも、ハンドルに取付けられた操作部の数も大きく変わっている。さらに新サーキットもいくつかあり、それら全てに対応できるのか?
・ブラウンGPって、来期の参戦費用を出してくれるスポンサーは見つかったけど、ドライバーに支払う巨額の資金のスポンサーは見つかってなかったような。(それがバトンがマクラーレンに行く原因)フルドイツチームということで新スポンサーも見つけやすいのかもしれないけど。

ミハエルのリターン
・アロンソとの勝負は終わっちゃいねえ、決着をサシでつけようじゃないかの戦線布告。ここで再度チャンピオンになれたら、今度こそ本当のF1最高王者になる。


どう考えてもハイリスクですよね。昨年のマッサ負傷時での復帰というのは、後輩を助けるために体にムチを打って参戦という意味ではエモーショナルであったし、最悪今年一杯は車に対応できなくてもやむなし、慣れた来年から本気モードという復帰のシナリオは見えていたと思う。
しかし来期フル参戦というと、ある程度の準備期間もあるし、なんの言い訳も出来ない状態で、元チャンピオンの不甲斐ない走りを見せられる可能性も低くない。

うーん、なんかネガティブな印象ばかり語ってしまったが、このエキサイティングなチャレンジにはもちろん期待している。多くのものを手にしてしまったからこそ難しいチャレンジ。意外に彼は「初めてF1に乗るような気持ち」で新しいシーズンを待っているのかもしれないね。


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