JCA日本サイクリング協会の機関誌「サイクリングジャパン」に出てた記事。
http://www.j-cycling.org/about/cj.html
デンマークでも放置自転車の問題に悩んでいたが、自転車バトラー(執事)という制度を設け、放置自転車に空気を入れたり油を注したりするのを始めたと言う。これで放置自転車が減るよりかは増えるようなサービスにも思えるが、結果的には放置自転車は大幅に減少したそうな。
これがどのような理由に基づくのかはよく分からないが、一つ思い出したのが、かつての犯罪都市ニューヨーク市が治安回復のために最初に取った行動が「落書きを消すということ」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/割れ窓理論
軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」
自転車という移動手段に敬意と愛情を払うことで、デンマークの市民も自転車への愛情を取り戻したのかなと。
まあこれがそのまま日本に導入できるとはさすがに思わないけど(自転車一台の価格は、他国と比べると日本は驚くほど安いらしいし)駅の近くには膨大な数の放置自転車がいまでも増え続けてるわけだし、放置自転車を擁護するわけにはいかないけれど、もう少し自転車を活用できるインフラが整えば、日本の都市生活も風景も変えられるのではないのかな、という気はします。たまに自転車撤去風景に遭遇すると、放置された自転車にも、それを撤去される方にも、愛情のかけらもなくて、なんだか残念な気分になるもので。
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