冬目景のアコニーの第三巻が発売されてた、しかもこれで完結。延々と終わらなさそうな印象を受けてたので、すんなり終わってしまって吃驚。しかし筆者あとがきでは、読み切りへの意欲もあったりするようで。
・019「平行世界へようこそ」
平行世界に住む黒髪素直アコニー、茶色ツンデレアコニー、育ちの良い金髪アコニー、赤毛のそばかすアコニーが登場。他のキャラは性別まで超えてて、同人誌とかのジャンルでよくある性転換を作者本人による描写で読むことが出来る功罪。眼鏡っ子になった和服吉岡さんがはまり役。
・020「レディドッグ」
犬だけど満月の夜だけ人間になる姫ちゃんと、狼男の恋。短編として本当に秀逸。
「米国のある夫妻が飼い犬のあまりの口臭に思わず開発してしまったという謎のガム。値段がやけに高いのも気になる。」
・023「金魚奇談」
数々の萌えキャラを創りだしてきた冬目景が「おまえらそんなに萌えてると、萌え殺さても知らんぞ」と説教いただけるような、ありがたいお話。和服金魚に萌え死ぬ。
・最終話「遠い約束」
母との再会と言う大きなテーマが解消された後の短編はそれぞれ見事で、だからこそ完結しなくても良いのではないか?気が向いた時に徒然と描いてくれたらよいのでは?と思ったが、冬目景は一度しっかりと終わらせたかったのだな、こんなにキレイに終わらせることが出来るとは思ってなかった。過去も未来も超越した時間で、でも再会するにはどれだけの時間が必要なのかとせつなくなって。
・美里ちゃんのミリ講義
スピンオフとかで連載してくれないかなあ。「宮崎駿の雑想ノート」みたいな感じで、爺さんとミリオタ談義を延々としてるような感じでさ。
そういえば冬目景お得意の美大予備校の描写が皆無だったなあ。
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