2010年1月21日木曜日

38億円が26億円に、スペースシャトル大安売り

http://image.blog.livedoor.jp/blackdesign_2004/imgs/2/6/26e1b2d2.jpg

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100120-OYT1T01051.htm
年内にも退役する予定のスペースシャトルの買い手を探している米航空宇宙局(NASA)は、機体の払い下げ価格を4200万ドル(38億2000万円)から2880万ドル(26億2000万円)に大幅値下げすると発表した。
 NASAは2009年12月、シャトルの保管料や輸送費を含む4200万ドルを請求する計画を立てた。しかし不況のため反応は鈍く、NASAは「運ぶ場所にもよるが、機体の展示に必要な作業を見直した」として、見積もり費用を1320万ドル削減した。
 3機あるシャトルのうちすでにディスカバリーは首都ワシントンの国立航空宇宙博物館が引き取ることが決まっている。エンデバーとアトランティスについて、屋内展示できる博物館や教育機関を2月まで募集、2011年7月以降に引き渡す。


大富豪だったら是非購入したいものだが、安くなったと言っても26億か。。
このお値段も輸送費がほとんどを占めるんでしょうね。そもそもアメリカ国内への輸送と、日本への輸送では値段が数倍になってもおかしくないが。

輸送方法
空での移動はボーイング747輸送機をNASAが改造した専用機で行う。この輸送機もお役を終えることになりますね、他の用途に流用されるとは思いますが。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fe/Atlantis_on_Shuttle_Carrier_Aircraft.jpg/250px-Atlantis_on_Shuttle_Carrier_Aircraft.jpg
シャトルを搭載した場合の燃費は0.023マイル/ガロン(0.37km/ガロン)で通常時の約1.5倍になる。また、飛行の準備には1週間あたり約170人の作業員が必要となり、大陸横断時には1回あたり約23万ドル(約2500万円)が必要になる。

最寄りの空港まで飛んできても、2,000トンもあるシャトルは輸送機から降ろすだけでもひと苦労だろうし、そこから安住の地への移動も簡単ではないと思われる。
お台場とか海に面したところならなんとかなりそうな気もするけど、内陸部の博物館とかだと到達不可能かもしれない。

ちなみに「巨大なロケット組立棟 (Vehicle Assembly Building; VAB」から発射する「ケネディ宇宙センター第39複合発射施設」までは「移動式発射プラットフォーム (MLP) 」にて、5~6kmを約8時間近くかけて移動するそうな。(これはタンクに燃料満載/ロケットブースター付きなのでさらに重いけど)
http://iss.jaxa.jp/shuttle/lib/photo/medium/ksc_01padig030.jpg


移動にかかる総コストを考えると、この天文学的なお値段も止む無しかなという印象。

だったら宇宙経由で、大気圏突入後に最終目的地の最寄り空港に下りた方が安いんじゃない?と思ったが、一回の宇宙フライトにかかるコストは約15億ドルだそうな。50倍かかりますね。宇宙への寄り道が有効に活用できるならありかもしれないけど。




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