2010年10月19日火曜日

浦賀ドック特別公開

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京急浦賀駅近くの浦賀ドックが特別公開中ということで寄ってみた。
http://www.keikyu.co.jp/webtrain/keikyu-otsu/event/index.html
10月1日(金)~24日(日)
浦賀ドック特別公開 日本初のドライドック(乾ドック)
浦賀駅の目の前に佇む巨大な建物は、明治32年に建造された造船所。約1世紀にわたり1,000隻以上の艦船を建造し続けたが、平成15年に閉鎖された。普段は立ち入り禁止だが、10月1日(金)~24日の10~16時に、内部を特別開放。

http://www.cocoyoko.net/history/h100000001.html
浦賀駅の階段を下ると、巨大な建物が海側の道沿いに続いています。一世紀以上にわたって約1000隻にのぼる艦船をつくり続けてきた浦賀ドックの跡地です。
 平成15年(2003)に閉鎖されるまで、30mを越す高さのクレーンが空を覆い、日本丸、海王丸をはじめ、青函連絡船・大型タンカー・自動車運搬船・護衛艦などの船がこの浦賀ドックで建造され、街はドックで働く人たちでにぎわいました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/浦賀船渠
浦賀船渠(うらがせんきょ)は横須賀市浦賀地区にあった造船所。通称浦賀ドック。駆逐艦建造で有名である。戦後も艦艇建造を続けたが、2003年に閉鎖された。


横須賀市の職員の説明を聞きながら見学。このドックがあった場所にはかつては山(尾根)があり、強固な地盤を求めて山を切り崩してドックを作ったそうだ。レンガを内壁に使った珍しいドック。

明治の時代から戦中戦後、2003年の閉鎖までにの約1000隻の船が建造されたという。電気の無い時代は蒸気機関や人力で船の出し入れをしていたそうで。幾多の困難がこの国を襲った一世紀を、海から見渡してきた浦賀ドック。様々な歴史上の出来事にも深く絡み合い、歴史の話も非常に面白く聴かせていただいた。

横須賀市はこの地にミュージアムを作ろうとしている。工場の建物やドック、機材などをそのまま再利用し、近代工業の技術や、職人さんの技、船の浮く仕組みなどを展示して行くそうだ。
まず箱物ありきの公共事業というのは時代遅れと考え、古くなった建物でもそこに歴史的価値を見いだし、そして退職された職人さん方もミュージアムに籍を置いて技術などを披露するつもりだと言う。

行政なんか横並びの適当な仕事をしているという印象しか持ってなかったので、横須賀市のこの考え方には感銘を受けました。この事業は興味深いし、応援したいです。ミュージアムの開館目標は数年後のようです。



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