維新派の琵琶湖湖畔野外演劇「呼吸機械」を観劇に行く。
さいかち浜野外特設劇場<びわ湖水上舞台>
http://www.ishinha.com/
開演前、セブンイレブンで買い出ししたビールや、
でおでんやタイ風の豚メシなどを堪能。
維新派の野外演劇も久しぶり。
季節も季節なので、しっかりと防寒対策。
トップは4枚重ね、ボトムは+タイツ+足首保温サ
ポーター。
+雨対策のカッパを膝掛けとして風よけ。
暑いかもと思ったが、2時間終わってみればちょっと寒いくら
いでした。
初めて維新派の芝居をしたのは忘れもしない大阪南港の水街。
同じような季節で、夜間の公演。
しかし彼らは野外に劇場とともに巨大なプールを作り、
風に吹かれて凍える観客をお構い無しに
水上で水に揉まれて堂々と演技してみせた。
あまりの非日常っぷりに涙がとまらなかったが(その点を評価すべ
き劇団でもないが)
今回も果たしてそれに準ずるような公演でした。
舞台はやや後方に向けて下がっていて、その先端は琵琶湖の水に飲
み込まれている。
内容をどのように語ったら良いのか分からないのだが、、
琵琶湖にプカプカと浮かぶ巨大な月。(ハリボテの)
本当に美しい声と体の動き。
琵琶湖の波の音と、水面のライティング。照明家にとっても本物の
湖畔を照らす機会など滅多にないだろう。
対岸の明かりと灯台、そして照明による湖面のグラデーション。
カーテンコール中にも舞台に注水。その役者と演出の覚悟。
基本的にとらえどころの無い劇団なので、毎回どこに注目したら良
いのか悩んでいた。
しかし今回は、一つ確信を持てる舞台だったと思う。
美しいものをそのまま受け入れる心で見ること。
さらに維新派も変わってきた気がした。
良くも悪くも「維新派っぽい舞台」を作るということで満足してい
た部分が
過去の公演にあったかもしれない。
しかし今公演では、過去の方法論に必ずしも準ぜず、
0から、今回のシーンで伝えたい事、伝えるべき事を真剣に考えた上で、
作っているように感じた。
ある意味、維新派は維新派を超えたように感じた。
観劇後、屋台村で焼いたチキンをいたただく。体が温まっていく。
湖水に揉まれた役者の皆さんが、カゼをひかないことを祈りながら。
Black design
http://www.blackdesign.jp/