2008年11月23日日曜日

ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて

http://image.blog.livedoor.jp/blackdesign_2004/imgs/f/6/f6a2755b.png

2005年のアジアツアーのドキュメンタリー映画。
実際の公演の演奏と、インタビューや移動の様子、街の風景などの
編集が素晴らしい。
http://www.eurospace.co.jp/
http://www.cetera.co.jp/BPO/top.html


世界最高峰オーケストラのメンバーは、
自信に満ちあふれているに違いないと思っていたが、
映画で描かれているその素顔は全然違っていた。
最高の演奏を常に求められるプレッシャーに苦悩し、
家庭の事と演奏の狭間にイライラし、
後釜を狙う世界中の演奏家に怯えている。

あたりまえのことだけど、神がかったBPOのあの演奏も、
人が作り出すものなんだな、と再認識。
普通にご飯を食べて生活して、その上でなにをするのかということ。
ドイツの頑固という土地柄もあるかもしれないが、
我々には本当に素晴らしく完璧と感じる演奏でさえも
彼らは全然満足してないんですね。
経験を積む事で理解が深まり、楽になると思ってなく、
さらに上を目指すには更に苦しくなると理解して、それでも進んで行く。
それだけの意思と決意と自己犠牲を思い知らされました。

香港でのオフの日のBPOメンバーの過ごし方。
現地のオケとコンサートを開く、
空輸した自転車を組み立ててサイクリング、
公園で蝶を観察し、種の不思議を考察、とバラバラ。
国籍も世代も考え方も全然違う100名ほどの団員、
だからこそ伝統は繋いで行けるのかもしれない。
演奏だけが人生じゃなく、完全に忘れて没頭できる世界を持つという事。
クラシックだけ聞いてるわけじゃなく、
ポップスも聞けばジャズもハウスも聞く。
なにかを作り続けるということが、別の視点から感じられた映画です。


ユーロスペースでの舞台挨拶、BPOホルンのサラ・ウイリスさん。
映画撮影時の四六時中カメラに追っかけられるしんどさを
おもしろおかしく語ってくれました。
http://jp.youtube.com/user/blackdesignjp

Black design
http://www.blackdesign.jp/