2012年1月22日日曜日

iBooks Authorで作って見た電子書籍

試しにブラックデザインの8ページパンフレットを、ibooksファイルにしてみました。
iBooks Authorは、非常に良く出来たソフトだとも思いましたが、それゆえ融通が利かないと感じられるところもあったりしますねえ。

ブラックデザインの8ページパンフレット、元のデザインレイアウトPDFファイル
http://www.blackdesign.jp/archive/single_pdf/BD_catalog.pdf


iBooks Storeを通すと非常にややこしそうなので、とりあえずwebサーバにアップして、そのアドレスのリンクをiPadで踏むという形にしました。
iBooks Authorで作ったibooksファイルをiBooks Storeを使わず頒布する方法
http://hitoriblog.com/?p=5995

リンクを踏むと、ファイルをどのアプリで開くのかのダイアログが出るので、「iBooksで開く」を選ぶと、無事にibooksファイルのインストールが完了します。
しかしながら、パソコン等でiBooksファイルのリンクを踏むと、当然認識できないので、その辺りのweb上での処理をどうするのかという問題があります。



その1:PDFファイルを貼付けただけのもの(失敗)
http://www.blackdesign.jp/archive/iBook/Blackdesign_8P.itmsp/Blackdesign_8P.ibooks

その2:iBooks Authorでリデザインしたもの
http://www.blackdesign.jp/archive/iBook/Blackdesign.itmsp/Blackdesign.ibooks


PDFを貼付けただけのものは失敗しました。iPadの画面の大きさだと、A4のサイズでデザインされた誌面の本文文字の大きさだと、読めませんね。さらに拡大縮小が出来なかったので。

「その2」は要素を一つ一つiBooks Authorでオーサリングしていったものです。





◉色々気になった点(私の作り方が間違ってる点もあるかもしれませんが・・)

・ファイルを開いた時に表示されるページは、どこで決まるんだろうか?

・webページへのリンクを設定したら、文字の色が赤に固定されてしまった。(これは別の色に設定するパラメーターが、どこかにあるかもしれませんが)

・iPadの縦と横、それぞれ作らなければ行けないのは面倒くさい。結局のところ横の固定でファイルを作成しました(設定で可能です)

・目次ページが消去が不可能?
・チャプタ/セクション/ページ、という親子の入れ子関係なんだけど、ページだけ並べるとかが不可能?
アップルとしたら、各ページの名前を設定して行くことで、目次などが自動で出来上がることを売りにしたいんだろうけど、少ないページ数のパンフレットをiBooksファイル化するときには、ちょっと邪魔かな。





◉iBooks Authorで電子書籍を作る意義

私は広告制作の人間なので、カタログ/パンフレットなどの紙媒体を、デジタルで活用できる手段としてiBooksファイルに期待しているが、まだまだハードルは高いな。もちろん優れたところもあるのだけど。

◎メリット
・低コストで多くの人たちに伝達することが可能
・データが軽量なので、端末にインストールしてしまえば、楽に持ち運び可能。大量の書籍を持ち運ぶことも可能。

◎デメリット
・iBooks Authorでのオーサリングは、意外に手間がかかる。印刷物そのままのデザインレイアウトは、可読性を考えると難しい。
・iPad、iPhone、iPod touchで閲覧可能だけど、実用的なのはiPadのみかな。

いずれにしても、顧客に見てもらうためには、いろいろと仕組みを構築する必要がありますねえ。それにiPad以外の端末でアクセスしてるユーザーのためにも。基本は書籍のためのソフトなので、有料販売が前提なんでしょうけど、無料配布用として活用できるようにさまざまなデバイスで閲覧可能になって欲しいんだけどなあ。

まあ、なんでもかんでもってゆうのはアップルとしても嫌なんだろうけど、せめてmac用、windows用、android用の閲覧アプリは用意して欲しいな。なるべく早急に。

それに、現状ではPDFファイルの方が汎用性が高いのかも。iBooksソフトでの閲覧は快適ではあるんだけど、それを使用しない人もあるからねえ。



Black design
http://www.blackdesign.jp/
http://www.blackdesign.jp/blog_b/

2012年1月12日木曜日

ショットノートにホワイトボード、自作してみた

前から気になっていたSHOT NOTEにホワイトボード版が発売。購入も検討しましたが、普通のホワイトボードは所持しているので自作してみた。
http://www.kingjim.co.jp/sp/shotnote/


プリントした紙を、両面の磁石テープで貼付ける。耐久性はあまり高くなさそうです。書いたり消したりしてたらいずれ破れそうな出来映えですが、とりあえずSHOT NOTEで認識するか試してみる。

さて私が所有しているカメラ付きiOSデバイスはiPod touch(第4世代)のみなのだが、アプリを起動すると「(カメラの解像度的に)この機種には対応してません」と表示される。。しかし認識しずらいということを自己責任でよければ起動可能のようだ。

撮影一回目、認識せず。
撮影ニ回目、厳密にマーカーを合わせて長方形になるように撮影、認識してくれた。上部のナンバーと日付のOCRも適切に働く。

とりあえず現時点では、自作でも満足できそう。でも書いたり消したりを考えると、前面ホワイトボードのが当然使い勝手は良さそうですよねえ。4千円くらいになってくれるとうれしいんだけど。

あと、これは持ち運べた方が便利かも。B4くらいのホワイトボードで自作して、打ち合わせの時とかもそれに書いちゃうとか。


http://blackdesign.up.seesaa.net/image/shotnote.jpg
http://blackdesign.up.seesaa.net/image/shot.jpg

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1201/11/news067.html
キングジムは、スマートフォンで撮影した手書きメモをデジタル化できるノート「SHOT NOTE(ショットノート)」の新製品としてホワイトボードタイプを開発した。2月7日に発売する。価格は8925円。
ショットノートは、手書きメモをスマートフォン専用アプリ「SHOT NOTE」で撮影すると、アプリがショットノートの四隅のマーカーを読み取って台形補正や色補正、サイズ補正を自動で行い、ノートをスマートフォンの画面ぴったりに取り込めるというもの。取り込んだノートはそのままメールで送ることや、EvernoteやTwitter、Dropboxに投稿して保存したり共有したりできるので、メモを整理したり活用したりすることをより簡単に行える。
 今回の新製品「ショットノート(ホワイトボードタイプ)」は、ユーザーの要望が多かったという。打ち合わせした内容をデータ化して情報共有することや、会議の内容をデータ化し、議事録作成に活用できる。デジタル化の仕組みはこれまでのノートタイプと同様、上部の日付と番号が書ける部分はOCR(自動文字認識)し、その内容をもとに検索できるようになる。
 ホワイトボードという名称ではあるが、使用後はシート状に丸められるのが特徴。コンパクトに収納できるので、持ち運びも自由に行える。表面には特殊マット加工をしているため、スマートフォンで撮影する際、蛍光灯などの照明の映り込みを防げるという裏面はマグネット加工し、スチール製の壁に貼り付けるられる。大きさは600×800ミリ(横×縦)。専用イレーサーを同梱するが、マーカーペンは付属しない。


Black design
http://www.blackdesign.jp/
http://www.blackdesign.jp/blog/

2012年1月6日金曜日

ロストテクノロジー

ロストテクノロジーとは、何らかの理由により現代では失われてしまった技術のこと。たとえば第二次世界大戦までは海軍の主力とされた戦艦は、ミサイルの誕生により時代遅れとなり、1950年以降に新たに建造されることは無くなった。それと同時に戦艦の大口径主砲の製造加工技術も完全に失われたそうだ。仮に製造技術を復興するなら数十年は必要だとか。

米コダック、特許売却失敗なら数週間以内に破産法申請も
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE80304H20120104

コダックは世界で初めてロールフィルムとカラーフィルムを発売したメーカー。超大企業でもあったけど、デジカメへの対応とか諸々の対応の遅さが響いたのだろうか。
しかしながら富士フィルムはデジカメや医療/化粧品分野で技術力を発揮し、新たな価値を模索しつつ発展し続けている。それと比べるとコダックは経営がお粗末だったのかなあとは思う。
この十数年で写真は完全にデジタルに移行してしまった。デジタル黎明期にはまだフィルムの優位点もあったけど、現在では「味わいがある」とかその程度になってしまった。
コダック独自のフィルムに外式現像のコダクロームというものがあった。こってりとした味わいでファンの多いフィルムであったのだが、既に生産も現像の受付も終了しているが、コダックが消えてしまえば恐らく現像技術も遠からず失われてしまうだろう。もちろん今からコダクロームで撮影する必然性は薄いが、過去に撮影し未現像のフィルムが見つかる可能性もあるわけで。

技術も生き物ということなんだろうね。その時代に生きてる人たちに必要とされることで進歩していく。でもその需要が消えてしまえば、そのテクノロジーは不要となり、後年に再生するのは困難になる。時間軸が進めば、進んだ分だけ進化している、とは必ずしも言い切れないわけで。

Black design
http://www.blackdesign.jp/
http://www.blackdesign.jp/blog/